Inocybe acutata Takahito Kobayashi & Nagasawa
和名:アシナガトマヤタケ

Subgenus Leptocybe (アシナガトマヤタケ亜属), Section Leptocybe(アシナガトマヤタケ節)
針状の胞子、側シスチジアがなく、縁シスチジアは薄膜であることから、Leptocybe亜属のLeptocybe節。
acutata=鋭先の

神戸市西区の会社の敷地内に、梅雨の時季と秋に発生する。名前の通り、スレンダーで小型のアセタケ。星形の胞子と、傘中央の顕著な突出などが特徴か?

肉眼的特徴:

傘: 径は、4-15mm、最初円錐形から、のち市女傘状になり、中央が顕著に突出し、しばしば中央部が淡色になる。表面は圧着繊維状。ヒダ: 上生〜離生し、やや疎。柄: 細長く曲がりながら伸びる、25 - 45 x 0.6 - 1.1 mm、中実、同径〜やや基部が太まる。表面はごく上部のみが粉上で、それより下部は傘と同色の地に白色の繊維をまとい、特に基部では全面を覆う。他の子実体の写真は、Galleryに置いています。

顕微鏡的特徴:

胞子:顕著な針状


担子器: 4担子性




縁シスチジア
: 薄膜、頭部側面に結晶を付けるものもある。連鎖状のパラシスチジアが多数




側シスチジア
: なし。パラシスチジアは多数?

柄シスチジア: 頂部のみ


採集地: 神戸市西区室谷, 6-7月, 9-10月, 桜とシラカシの樹下
原記載: Mycotaxon 48: 461. 1993
参考文献:
1. The taxonomic studies of the genus Inocybe (T. Kobayashi) No.32
2. きのこ図鑑(幼菌の会編)p.131
3. 北陸のきのこ No.512

その他: 青木仮称のトガリアセタケは、本種と思われる。

Latest update: 2009/02/06