Sec. Marginatae sp.

Subgenus Inocybe, Section Marginatae

<資料> 2009.6.27 神戸市北区山田町原野にて採取された成菌2個体 (SO-090628A)について記載
Sec. Marginatae の未同定種。胞子がこぶ状、柄の全面にメチュロイドがあり、縁・側シスチジアもメチュロイドであることから、Marginatae節と同定した。

肉眼的特徴:

傘:径 3.5-5cm, 表面繊維状。柄:11-14 x 0.5-0.9cm, 全面微粉状、基部が瘤状に膨らむ。
アセタケとしてはかなりの大型で、柄も長い。

顕微鏡的特徴:

Spores(胞子): こぶ状。6.9-11.3 x 4.8-7.0 um.


Cheilocystidia (縁シスチジア): メチュロイドで紡錘形。頂部には結晶を持つ。その回りには小型薄膜嚢状のパラシスチジアが多数見られる。

Pleurocystidia(側シスチジア): 縁シスチジアに似て多数。55-65 x 14-20 um.



Caulocystidia(柄シスチジア) 基部のすぐ上: メチュロイドのシスチジアとパラシスチジアが混在する。


References:

採集地: 
 1. 神戸市北区山田町原野 2009/06/28 (SO-090628A)

Latest update: 2009/07/10