Inocybium sp. 2 of The Genus Inocybe in Hyogo

Subgen. Inocibium sp. 2

Inocibium亜属 不明種 2

Subgenus Inocybium, Section Tardae?

PB053751.JPGdeai-1.jpgby Deai
deai-2.jpgby Deaideai-4.jpgby Deai
deai-5.jpgby DeaiDSCN6450.JPG
DSCN6567-2.jpgSporeDSCN6458.JPGCheilocystidia
DSCN6573.jpgPleurocystidiaDSCN6462.JPGPleurocystidia
DSCN6472.JPGCaulocystidia from the stipe apex


本種は「幼菌の会」の斎木治子さんが奈良で採取したものを、同会の出合文子さんが調査の後送ってくださったサンプルで、子実体の写真も出合さんから送っていただいたものも使用している。

傘:  2-4㎝。開くと中高となり、灰褐色。表面はややささくれ、縁部には条線がある。
柄:  40-60 x 4-8 mm。基部がやや膨大し中実。表面は淡褐色の地で、上部が白粉状、中ほどより下部は白色菌糸に覆われ、縦条線が見られる。
ヒダ: 白っぽく縁取られる。
肉:  白色で、アセタケ臭あり。

胞子: 平滑
縁シスチジア: 広紡錘形~太鼓腹形の厚膜のメチュロイドに、こん棒型、卵型の薄膜パラシスチジアがある。
側シスチジア: 紡錘形のメチュロイドで頂部に結晶を付ける。
柄シスチジア: 上部のみに細長い紡錘形の厚膜メチュロイドが多数見られる。中ほどには同じ形だが薄膜のシスチジアがあり、下部にはシスチジアが見られない。

考察:
胞子の形やメチュロイドの柄シスチジアが柄の上部1/4程度までしか見られないことなどから、Tardae節と思われる。
また、太い縁シスチジアや細長い柄シスチジアなどに特徴がある。
今のところの候補としては、Inocybe lucifuga や I. fuscidula などを挙げているが、同定には至っておらず、調査を継続中。

Sample Memo:
 採集者: 斎木治子
 採集地: 奈良県春日山 (2011.10.27)

References:

  1. The taxonomic studies of genus Inocybe (Kobayashi) No. 72

Latest update: 2011/11/06