「幼菌の会」の出合さんから送っていただいた 3サンプルについて記述。
湿時、傘にぬめりがあるのが特徴。
外見的特徴
傘: 1.5-2.5cm, 中央は黄土褐色だが周辺に向かってやや淡色。湿時粘性。縁部に向かって細かい溝線。
肉: 白色、他のInocybeに比べて非常にしっかりと締まっている。弱い薬品臭。
柄: 35-45 x 3mm, 基部はかぶら状に膨大、表面は白色~淡褐色で濃色の微毛がある。 中実~一部中空で、折れやすい。
顕微鏡的特徴
Pleurocystidia: 紡錘形のメチュロイド。頂部に結晶を持つ。
Cheilocystidia: Pleurocystidia と同様のメチュロイドタイプに、薄膜こん棒状のparacystidiaが混じる。
Caulocystidia: Pl.と同様のメチュロイドと、薄膜こん棒状のparacystidiaが混じる。
Spore: 顕著なコブ状
詳細調査はこれからですが、Inocybe mixtilisや I. praetervisa (ニセアセタケ)が今のところの候補。
採集地: 奈良県生駒市くろんど池(2011.10.27)
採集者: 出合さん (幼菌の会)
References:
- Fungi of Switzerland Vol. 5, No.
Sample No. 11-015
Latest update: 2012/3/10